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バックナンバーNO.61~NO.70 Archive

No.70 「不適切コンプライアンス講座」 (2010.8.27)

今の社会は、特に企業社会の中では反社会勢力への対応をために、
法律順守の考え方を強く打ち出しています。それは大賛成です。反社会
勢力への資金になったり、協力を促したりすることへは、真っ向から勝負
すべきであると思います。

しかしながら、昨今のコンプライアンスというものの極一部分ですが、
間違った方向に進んでいるように感じる時もあります。
法律の順守の前に、やはり常識や社会通念、道徳的な感性が前提になるべき
ですが、それが欠如して、ルールのみを振りかざすようなことがあっては
いけないように思います。

サブロー通信では、時事ネタは、避けてきたのですが、昨今の大阪幼児置き去り
事件や、消えた老人問題、相撲協会問題等を少し書いてみたいと思います。
私論が多いので、大変不謹慎な話がいくつかあるのですが、個人的な意見とし
てご勘案頂き、寛容に受け止めて頂ければ幸甚です。

NHKニュースからですが・・・
『東京都内で19日も熱中症で7人が亡くなっていたことがわかりました。
先月の梅雨明け以降に全国で熱中症で亡くなった人は、すでに300人を超
えています。』
300人を超える方々の中には、当然、ご注意をされた亡くなった方もいらっしゃ
るとは思います。大変な数字です。
ただ、東京23区内で8月19日に新たに男女7人が熱中症で死亡したという
ことですが、年齢別では、50代が1人、60代が1人、70代以上が5人で
いずれもエアコンが設置されていないか、設置されていても使っていない状態で
室内で死亡していたということです。また、7人中5人は1人暮らしだったそう
です。

私は、このようなご高齢の人達が、本当に熱中症で亡くなったのかというのが
疑問に残るのです。
中には元々、生きる気力が無く、『死んでもいいや』と思っていたのではないか?
と私は感じなくもないのです。

昔、警備会社の経営をしていたときに、ご高齢の人をスポット的に雇っていました。
その人は当社に登録をしてあって、お金が無くなると、「仕事ないですか?」
と連絡がきます。人員の空きがあった時だけ入ってもらいます。
その人が言っていたのですが、朝起きると
「あー今日もまだ、生きてるよ」
と思うのだそうです。
当時は、私は20歳代で、そのような話を聞いても笑って受け流していましたが、
今でもその言葉が、耳に残っています。年を取れば、当然、死を意識するとは
思いますが、『どうせ死ぬなら、眠ったまま死にたい」という感じの話し方
でした。
上記のアパートで一人暮らしの老人と言う意味では、その元警備員もまったく
同じ環境だと思います。同じ熱中症の危険を背負って暮らしていたと思います。

お金が無いから、クーラーを入れられない。電気代が払えない・・・・その為に
「まー死んでもいいか。迷惑をかけないようにしておこう」
と身の回りを整理する。
消えた老人問題と言うものがありますが、消える前に何かできる法律があっても
良いのかなと思います。身近な人が消える前に、私は何かできることを考えたい
と思います。

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No.69 「考育」 (2010.7.16)

 考育という言葉は、私の造語です。「こういく」と読んで頂ければと思います。
 この言葉をつくったのは、10年程前の話です。大手小売業から依頼されe-learningの教材を製作している時
のことでした。パソコンを活用し一人で学習できるe-learningは社内教育には効率の良いシステムとして受け入
れられました。当時、その企業の悩みは、『紙のマニュアルはあるが、ゲーム世代の若いアルバイトの人達は、
なかなかマニュアルを読んでくれない。教育担当が全てのアルバイトに業務内容を教えられれば良いが、売場
のアルバイトの比率が高くなり、パートタイムのアルバイトに常にマンツーマンの教育をする時間も割けない』と
いうものでした。

 そして、パソコンを活用しそれぞれのスタッフが自分の好きな時間に自分一人で学習できるe-learningの仕組
みは非常に効果的な仕組みとなりました。この「自ら学んで成長する仕組み」をe-learningと言う言葉でご紹
介していたのですが、e-learningを日本語に訳そうとすると的確に表現する単語が無いことに気が付きました。
e-learningは、いわば、「自らで学び、自ら成長する仕組み」です。e-educationではありません。そう考える
と、日本語の『教育』という言葉が、少しおかしな意味に感じてきました。本来、教育の現場や職場でも同じ
ですが、主役になるのは教師側の人ではなく、生徒側の人になるはずです。ところが、教育という「教え育て
る」という言葉は、なにやら教える人が主体となった言葉のように感じられます。さらに生徒側の立場から「教
育」という言葉を見ると「受け身」的な表現になるのではないかと感じました。
明治における教育勅語という言葉は、教育を受けられない子供に道徳教育を広げるという意図においては「教
え育てる」という意味で良い時代背景であったと思います。しかし、現代においては、その意味が変わってき
ているのでしょう。今の時代に必要なのは、「教育=教え育てる」という意味ではなく、主体となる生徒側を中
心に「考え育つ」という主体性のある言葉が必要であると感じました。自らが学び、自らが成長することが本来
の育つという意味のように感じます。「考育」という造語はそのような発想から生まれたものです。

 私たち日本人は、子供のころから誰もが教育を受けていますので、その意味には誰もが一家言あるでしょう。
しかし、教えてもらうという根本的な姿勢に問題があるのかもしれません。現代の社会はほとんどの人が、教え
てくれることを待っています。親、先生、先輩、上司・・・教育だらけです。場合によっては、社会に出ても
『教えてくれなかった』ということを理由に自分の間違いを他人や親や上司の責任に押し付ける人すらいます。し
かし、誰かがこの教えてくれる人を乗り越えなければ、その人の成長も人が作り出す社会にもそれ以上の成長が
あるはずはないのです。

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■ No.68:「自分の為に」 (2010.6.11)

1982年に作られた映画ですが、ポールニューマンの『評決』という作品があります。
医療過誤があった病院を訴える家族側にポールニューマン扮する弁護士として立
ち向かう映画です。病院側はお金にものをいわせて、凄腕で手段を選ばない弁護士
を雇います。相手側の妨害を受けながら、何度も窮地に立たされるのですが、あき
らめず戦い、勝利をかちとるものです。ポールニューマンが主人公でありながら
カッコ良く描かれるのではなく、人間味のある弱い人に描かれていて、その人が
戦いに臨むところが面白い。

その中で、一番印象に残った部分が、下記の言葉です。
ポールニューマン側に有利な証言をすると約束をしてくれた医師が、相手の弁護士の
汚い手で証言できなくなり途方に暮れながらも、その時に家族に向かって彼はしゃべり
ます。

I’m gonna do the best I can for you and your sister.
I know how much it means to you,and it means that much to me, too

字幕スーパーには、『私は、あなたの為、お姉さんの為、そして私の為にも
ベストを尽くします。』という表現でした。上記の英文では、自分の為という
表現ではないようですが「自分の為」という表現は新鮮でした。その言葉には
嘘が無いように感じます。自分も相手と一体であることを表現できます。

最近の日本の政治は、『国民の為』というが、言葉がとても軽い。『あなたの為』
という言葉も心に刺さらない。本当は、とても重たい言葉だと思うのですが・・・
人の前で、『自分の為』という言葉を遣うのは強い信念が必要と思います。仮に、
日本の政治家が何か事を起こすのに『自分の為にやる』といったら、疑いの目で
見られることでしょう。
上記のポールニューマンは、弁護をする人と目標を共有していました。だから、
『あなたの為、家族の為、そして自分の為にベストを尽くす』と言い切れたのでしょう。
また、自分の素直な表現を入れ、家族を一人で悩ませない事も表現したのだと思います。

人前で、自分の為と表現できたのは、その目の前の人と目標を共有しているからです。
自分の為に頑張ることは、必ず、周りの人と分配できる何かがあり、共に幸せになれる
事を表現しています。
そんな意味では「自分の為に頑張る」と胸を張れる行為は実は素晴らしいことだと
思います。オリンピックやワールドカップなどに出場する人は、まさに「自分のため
だけ」に活躍を目指すことで十分だと思います。勝てば、日本代表代表として、多く
の日本人が喜びます。

良い目標や志がある人は、是非、自信を持って『自分の為に仕事をする』と表現して
欲しいものです。特に日本の政治家さんは自信を持って『自分の為に仕事をしている』
と表現して欲しいです。その行為が、多くの人に受け入れられるのであれば、素晴ら
しい国ができるのじゃないかなと思います

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■ No.67:「後ろに目がある人」 (2010.4.30)

飛行機に乗って、手荷物を頭上の荷物入れに入れる時にいつも「後ろに目がある人」
というクロネコヤマトの創業者故小倉昌男さんの本に書かれたフレーズを思い出します。
荷物を入れようとする時に周囲に気を遣う事が出来ずに必死になってしまうと、
後ろに人がいることを分からずに、人の流れを止めてしまう。
その為に数珠つなぎのように人が止まり、通路が塞がってしまうことがありますね。

そんな時に小倉さんは「この人は後ろに目が無いな。」と思うそうです。

実際に後ろに目がある人はいませんが、心配りや人への配慮があるかを説明してくれています。

人の行動や心の動きは本当に分かりやすく、シンプルです。
特に、最近の日本人の動きは、欧米の考え方が浸透化されていてシンプルになりがちです。
目に見えることや科学的な根拠がすべてとされる傾向があるように思います。
また、自分にどのような見返りがあるかを先に考えてから行動することが多く、人よりも自分を優先
することが多いように感じます。
もちろん、ビジネスの社会では、競争が起きますので圧倒的な強さで勝ちにいくことで良いと
思いますが、人の社会は違います。人間関係は勝ち負けでは表現できません。

人の社会の中において、自分を有利にしたり、見返りを求めたりする必要は無いと思います。
また、その行為は、幸せなこととも私は感じません。

社会の中では自分が理解できようが、できまいが、自分の行動というものは、必ず大きく人に
影響を与えています。仮にたった一人のちいさな行動がだったとしても社会には小さな影響を
及ぼしているはずです。どんな人でも行動をすれば、今、その場にいる人に影響をさせるでしょう。
教育的な立場で考えれば、将来ある人々に影響させる言動もあるでしょう。人の人生を変えて
しまうような人もいるかもしれません。今の自分の立場で、自分だけの損得を考えて行動すると
将来の自分に悪い影響を及ぼすこともあるはずです。

自分の行動が人に影響を及ぼすなら、人に良い思いをしてもらったり、また、やさしさを渡す
ことに特に理由は必要ないでしょう。
ちょっとした笑顔を渡すだけでも、人に安らぎを渡すことができると思います。
そんなことができれば、まったく論理的ではありませんが、自分だけが得をしたいと
思うよりももっと多くの徳を得られるのではないかと思います。

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■No.066 :「自分のために働くな」(2010.3.2)

あるお寺に飾ってあった色紙の言葉であるが、それには
「人の為、人の為というけれど、横から読めば偽りと読む」と書かれていた。

何か心にグサリと刺さる重たい言葉だった。

そ の言葉を見た当時の私は、自分にあった経営理念という言葉を探していた。
経営理念という言葉の意味は本当に難しい。本来であれば、会社設立の時に経営者
の会社への思いを言葉に託すものであるはずだから、設立当初からなければならない。
けれども、一般的には、後付けで説明されることが多く、看板のようにホームページの
会社概要のコーナーに入れられるのものだと私は思っている。
設立当初から「同じ思いと同じ使命感」を持ち続けている人がいるなら、その人は本当
に日本を代表する経営者になっていることだろう。


よくコンサル会社が「経営理念が大事」というが、本当に志を変えることなく、会社経
営に従事した人は非常に少ない。
私のような凡人経営者は、苦労しながら、会社と共に自分自身も成長をする過程で信念
の芽が芽生えて、それを何度も荒波を越え、試行錯誤をするうちに、迷いがなくなり、
本物に変わるのだと感じている。迷いがあるうちは、なかなか、「これが理念だ。」と自
信を持って話はできない。経営者にとってそこには嘘があってはいけないものだ。だか
らこそ追求し、嘘のないシンプルな言葉を常に探している。

信念が芽生えていない時に経営理念という言葉を探すとどうしても表面的な「社会貢献
性」の高い言葉になりがちだ。社会の為とか、人の為とか・・・そんな時に
「人の為、人の為というけれど、横から読めば偽りと読む」
という言葉は私の心に刺さった。

果たして、自分は偽善的な言葉を探しているのではないかと感じた。

ただ、40歳を過ぎて、迷いがなくなった(まだあるが・・・)はずの私は
少し目標が見えてきた。とにかく、自分の為に仕事をするのは、経営者の仕事
ではないことは、間違いない。自分の為に仕事をして、自分の為に人を使うの
は、犯罪に近い行為であると思う。会社が大きくなればなるほど、その社会性
が必要になり、大義が必要だ。

会社は大きくなればなるほど社会への影響は大きくなる。会社は雇用はもちろん
お金や商品が動いており、会社が大きくなれば、その社会的な責任は重くなる。
大きな倒産がテレビに出てくると、よく中小企業の倒産と比較して
「大きな会社は倒産しても国が保証してくれる。中小企業ではあり得ない。」
と居酒屋で腕まくりしたサラリーマンが酒の肴にビールを飲む。確かにその通りであろ
うが、規模が大きくなれば、従業員も多くの「首切り」があるのは現実で、大企業の
再生と中小企業の倒産と比較すると数十倍、数百倍にあたる影響を与えてしまうのも現
実だろう。

会社が大きくなればなるほど、社会への影響力が強くなり、やはり大義は必要だ。そし
て、大きくなればなるほど経営者の器が必要だ。経営者の器以上に会社は大きくはなら
ない。

「人の為、横から読むと偽りと読む」とは、今は、「言葉で表すな。行動で示せ。」
という意味であると私は感じている

■No.065 :「良いものを選ぶこと 精神の贅沢と倹約」(2010.1.29)

仕事で会食の機会などが増えると、生意気にワインなどが出てくることがある。

「何がお好きですか?」などと聞かれても知ったかぶりをしないようにしている(笑)
本当にワインのことなど良く分からない。ワインは知っている人と飲むのが本当に一番と思ってしまっているので、人頼みだ。

昨今、デフレなどと言われているが、それでも物を選ぶ時は、やはり良いものを選びたいという気持ちは捨てられない。スーパーのセール売場で商品を物色する主婦のように商品を手にとって匂いを嗅ぐように近くで見る。
ただ、それが良い商品である自信はまだない。
自分自身、良いもの、本物を選ぶ力をつけたいものだが、これが意外に難しい。食べ物やもちろん、芸術などは、私は縁が遠い人間だ。芸術といわれる絵を見ても何が何だか良く分からない。

日常に目を移しても一緒だ。日常的に使うものは、安ければ良いだろうと考えても世の中には安くて良いものがたくさん溢れている。なかなか選び切れない。複雑な家電商品になると、掃除機一つ選ぶにも高機能化され過ぎていて一苦労だ。

日頃、「良い物」に触れていないとなかなか良いものを選ぶ力が身につかない。

良く「贅沢」をすると会社がつぶれるというようなこと言う人がいる。これは、間違いなく嘘だ。高級車を買うとか、大きな家を買うとか・・・・そのような「ぜいたく」をして会社がつぶれることはない。そんなことを言ったら、海外の経営者、アメリカ人などは、成功するとものすごい自動車や家を買うが、それでも成功を続ける人は多い。
第一、家や自動車を買ったくらいで悪くなる会社であれば、もともと、儲かっていないので、買うべきでないだけの話だ。

問題なのは贅沢をすると、志を失うことであって、贅沢そのものが問題なのではない。その心の問題なのだ。安部磯雄は、それを「質素な生活、高遠な理想」と見事に対比して表現した。自分の自己実現のレベルがどの位置にあるのかだ。贅沢とか倹約とかは、心の話だと思う。不必要に大きな家を造り、内装に高級なシャンデリアを並べているような家は、贅沢というより、趣味が悪いというべきだろう。

それより、そんなに大きくはないが、家のことや自分のことをよく知っていて、木や塗り壁の土や色彩にこだわり、自分の時間を大事にできる空間を作ってある家のほうが、はるかに有意義な贅沢をすることができるような気がする。

■No.064 :「サブローくんセミナーのご案内」(2010.1.15)

拝啓  時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございます。

さて、この度弊社では、9月の発売依頼、各メディアでも取り上げられご好評を頂いております。
進化型不審動作検知システム「サブローくん」のセミナーを下記日程にて開催させて頂く運びとなりました。

当日は、「サブローくん」の実機を使用したデモンストレーションを始め、既に導入頂きました企業様での実例と効果など、様々な切り口で「サブローくん」の機能をご案内させて頂くプログラムをご用意致しております。

深刻な社会問題でもある万引き被害などに対し、皆様のご期待にそえるご提案が行える事ものと信じております。

ご多忙折、誠に恐縮でございますが、何卒お誘い合わせのうえ、ご参加下さいますよう、心よりお待ち申し上げております。

敬具

世界初!RS発!
進化型不審動作検知カメラシステム「サブローくん」セミナー
市場創造=利益創造
日程 2010年2月3日(水)
時間 14:15~16:30※13:45より受付開始
場所 銀座文祥堂2Fイベントホール
会費 無料(事前にお申込みください)
定員 100名
申込 終了しました
締切 2010年1月22日(金)
主催 株式会社リテールサポート
協力 ニューコ・ワン株式会社、アドバンスセキュリティ株式会社

■No.063 :「新年のご挨拶」(2010.1.1)

■No.062 :「休みすぎだよ日本人」(2009.12.8)

私がまだ高校生くらいの事だったと思う。

テレビで「ゆとり教育」というものが話題になっており、その番組のキャスターは、ノーベル賞受賞者の名前と出身国を取り上げて、
「日本は非常に教育レベルが高いのに、ノーベル賞受賞者が少ない。
これは、全体の教育レベルは上がったが、独創的な人を生み出せない教育になっているからではないか。」と無責任なことを言っていた。
その時、高校生ながら私は「天才って、教育で生み出せるの?」とテレビに突っ込んでいた。

ゆとり教育というものに関しては、賛否両論あろうとは思うが、
独創的な子供を作るための教育より、子供にもグローバルな視点で社会を見せてあげることの方が、 目的を持った教育になったのではないかと思う。
いずれにせよ、ゆとり教育で日本の教育レベルが下がったのは、欧米政策の思うつぼだったようだ。

同じような結果になるだろうと予測するのが、日本の休日だ。休日が多すぎる。
私が子供の時は、土曜日は会社も午前中出勤がほとんどで、学校もそうであった。
今では、土曜日は休みが当たり前、その上、連休が多くなった。

働かない人の国を作って、いったいどうするつもりなのだろうか?

がむしゃらに働いて何が悪い? 休みを多く取って何が生まれるのかが私にはまったく分からない。
休日が増え、家族を省みる機会や子供の面倒を見ることで本当に離婚率が減ったり、
家族の絆が、強くなったのだろうか?
本当に時間やお金や精神の余裕が生まれたのだろうか?
まったく、そんなことは関係ない話だと思う。バカらしい。

これだけ、休みに慣れてしまうと、我々の後の世代の人達は、もう元には戻れないだろう。

コツコツと仕事をして、生涯をかけて良い仕事をこなす。そして、その仕事の過程の中で
創意工夫を喚起し、また、人との摩擦や出会いを通して、素晴らしい人間性を作り上げることを
美徳とした日本人はいなくなる。

これからの仕事は、短期間で大金を生み出す「ばくち打ち」のような仕事ばかりが美徳とされるだろう。仕事の意味が少し変わってくれる。もちろん、儲けることは非常に大事であるが、
日本人はそれだけではなかった。欧米の休みに合わせる必要性がどこにあるのだろうか?

私は、「いい加減」に「楽=教育、休み」を「お上」から与えられることに慣れるのは止めようと思う。
そのしっぺ返しは、我々、または将来の子供たちが受けることになる。

良い日本を創ろうとか、良い 環境 を整えようとか、壮大な課題もあるが、
まずは目の前に与えられた素晴らしい仕事を、コツコツとやることが将来への一歩だと思う

■No.061 :「万引き被害の請求額」(2009.10.29)

今回は、当社の本業のお話で申し訳ありませんが、
アダルトビデオを459本万引きしていた人の顛末を書きたいと思います。

今年に入り、万引き対策のセミナーを数十回行っておりますが、
セミナーの中で「万引きを捕捉した時に、被害としていくら、
万引き犯に請求することができるのか?」
というような質問を
よく受けます。

平成18年5月に刑法が改正され、罰金を科す法律(刑法 第36章
(窃盗及び強盗の罪)第235条:他人の財物を窃取した者は、窃盗の罪とし、
十年以下の懲役または50万円以下の罰金に処する)が制定されたのですが、
これは刑事罰ですので社会的な制裁としての刑罰を科せられるものです。
ということで、これがお店側の請求できる金額、というものではありません。

ただ、刑事罰が科せられるようになったお陰で、
民法における請求権が発生しやすくなったことは、事実であると思います。

お店側が請求できる権利は、民法によるものです。
「民法709条,故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、
これによって生じた損害を賠償する責任を負う。
第710条 他人の身体、自由若しくは名誉を侵害した場合又は他人の財産権を侵害した場合のいずれであるかを問わず、前条の規定により 損害賠償の責任を負う者は、財産以外の損害に
対しても、その賠償をしなければならない。」
この法律を活用し、店舗側からも請求できる場合があります。

被害にあった書店の事例をご案内いたしましょう。

この書店では、本以外にもDVDやCDを販売していますが、
特にアダルトビデオの万引き被害に悩んでおり、
防犯ビデオを見て不審者の研究をしていました。

防犯ビデオを見直すのは、本当に根気がいります。
数百時間に及ぶ録画された映像を刑事さんのようにじっくり見て、
やっとその中で「この男があやしい!」と目星をつけるのです。
そのようなミーティングをして、店員同士が作戦を練って連携プレーを試みます。
しかしながら敵もなかなかで、店員さんの目をくぐり抜け、捕まえることができませんでした。

そこで万引き捕捉の保安員を専用に雇い、入念に店員さんと打ち合わせて
さらに臨戦態勢で万引き犯が来るのを待ち構えました。
そして、何度目かのチャレンジの中でやっと捕捉をすることでができました。

その時に盗れた本数は5本のアダルトDVD。
被害届を出し警察にも入ってもらい、、家宅捜索をおこなったところ
出るわ出るわ、459本ものアダルトビデオが万引きされていました。
予想通り、この27歳の建築現場アルバイトの男性は、
何度も何度も万引きを繰り返していたのです。

父親を呼び、被害額の弁済をおこなう「確約書」にサインをもらった上で、9月の某日
第一回目の公判が行われ、懲役1年6か月、執行猶予4年の判決が下りました。
この刑事罰の他に弁護士が入り、下記の被害額が確定しました。

■DVD被害額・・・・・・・・・・・・・・・・・・・229,500円(レンタル商品に対して)
■損失利益・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,606,500円
(レンタル商品が残っていれば販売できたであろう利益)
■ペナルティーフィー免除申請費用・・・・367,200円
(レンタル商品が無くなった場合のリース会社への被害額)
■警備強化費用・・・・・・・・・・・・・・・・・・178,120円
■従業員の拘束時間分人件費・・・・・・・・11,800円

結局、請求額は、DVD被害額の229,500円の9.4倍にあたる、2,163,620円
にもなり、弁護士の管理ものと、分割返済をさせています。

今回の場合はレンタルビデオだったので、損失利益が計算しやすかった事も
上げられるのですが、これだけの罪が確定することはあまりありませんでした。

被害額を確定させたことは大きく、今後、万引き対策の良い指標になると思います。

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