失敗したこと


ユニーグループの創業者で特別顧問の西川俊男さんが、今年の1月1日に涅槃に入られました。
ユニーさんとは、過去、お付き合いがありました。私が警備会社を創業している時に大変なお世話になった会社です。
私がまだ20代だった頃、ユニー日吉店を中心に、ユニーさんが北関東に出店する時に警備をさせて頂きました。今、考えると何も分からない20代の社長に良く任せてくれたものだと思います。必死にやってお取引を5店舗ほど広げさせて頂き、ユニーさんだけで登録の警備員は100名 を超えていたと思います。 その当社の基幹店である日吉店で事件がありました。
私は、突然、日吉店の店長に呼ばれて、店舗にお伺いしました。お会いすると無言で着いてくるように顎で促されました。

連れて行かれたところは、今までに一度も入ったことの無い、屋根裏部屋のようなところで、全く誰もいない場所です。何が起こるのだろうと思いましたが 店長は
「先ずは、これを見てくれ」
とあらかじめ置かれていたテレビのビデオを再生しました。そこに映っているのは、当社の警備中の警備員でした。隠し撮りされているのは明らかで、最初は何が始まるのかを思いました。そのビデオは従業員用の駐車場が撮影され、自動車が映し出されています。そこに当社の警備員が現れ、あたりを見回す仕草をすると、なんと、自動車に小銭でしょうか・・・・自動車に、傷をつけているではありませんか?? 私は言葉を失いました。
店長は
「社員の自動車にキズをつける輩がいて、もしかしたら、社員か警備員かという話が出て、俺が個人的にカメラをつけてみた。」
と言われました。

なんということだよ。本来であれば、警備会社が警備すべきところを完全に信用されず、しかもその予想通りに警備員がとんでもないことをしている。信じられないが、真実だ。恥ずかしさやショックでとにかく、言葉が出ない。どうしていいかまったくわからない。「終わった」とも思いました。私は、店長の言葉を待つしかありませんでした。しばしの沈黙の後、店長は
「なんで、こんな場所に連れてきたか、わかるかい?彼には問題があるが、それ以外の警備の人は、本当に真剣に良くやってくれている。 この事は本部には報告しない。ただ、被害にあった人には、弁償をして欲しい。他の社員にも言わない。」
とまったく予想をしない言葉を頂きました。私は、また言葉を失いました。本当にどうして良いか分からなくなってしまいましたし、本当に何を喋ったか覚えていません。とにかく精一杯の謝罪と感謝の気持ちと表現したと思います。
それ以来、私はユニーさんには、とにかく必死に仕事をしました。それ以降、クレームはなかったと思います。ユニーさんは、このような人がたくさんいて、私のような若い経営者に良い経験をさせてくれました。
その後もユニーさんとは、面白いお付き合いをさせて頂きました。出向者を受け入れさせて頂いたり、新しい企画を進めたり、本当にユニークでした。素晴らしい方々をお育てになられた西川会長のご冥福を衷心よりお祈り致します。

2015年2月25日


カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>